変なタイルが売れた話

1時間に時間と時が経っても客はみな素通りしていくそれもそのはず並んでいるものはどれとしてまともなものはなくて垢にまみれた本屋人気のない古臭いフィギュア。
その辺で拾ったようなちょっと綺麗な石ころといったものばかりなのだ。
終了まであとわずかという時間になって一人の老人が男の前に立った。
君それはいくらかね老人の指さすものを見るとそれは石ころの中に混じったタイルだった男が中学生の頃後輩から巻き上げた財布の中に入っていたもので瑠璃色に光る魅力的なアーモンド形のタイルだっ 宝石の類ではなかった。
今の境遇から察すれば幸運のおまもりですらないだろ君それはいくらかね老人に再び問われると男はここぞとばかりに行った55万円ですそうか君にとっても大切なものなんじゃなでは諦めよう。